忍者ブログ

自費出版のノウハウ教えます。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • ×

    [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    【問い】
     自費出版するのにいったいいくらの費用がかかるのかを知りたくて、地元の出版社を訪問したところ、「原稿は全部揃っていますか?」と聞かれてしまいました。原稿が全部揃っていなければ見積書を出すことはできないそうです。私としては、おおよその費用が分かった上で原稿執筆に取りかかろうと考えていたのですが…。

    【答え】 資金計画も原稿作成計画もともに大切です。

     あなたの考え方は決して間違っていません。例えば、100万円くらいの予算を考えておられて、結局のところ、業者さんから200万円の見積書を出されてしまえば、あなたの自費出版計画を前に進ませるどころか断念しなければならなくなるでしょう。したがって、計画の段階からおおよその費用の認識をもっていることは非常に意味のあることなのです。

     一方の業者さんの立場からすれば、依頼者の方が書かれた原稿に基づいて本の総頁数を割り出し、より正確な金額を提示しようと考えますので、その前提となる原稿が整っていなければ見積書を出すことすらできないことになるわけです。

     そこで、現在の段階で原稿が整っていない場合であれば、あなたが作りたいと考えておられる本とほぼ同じ本(本の大きさ、総頁数、使用用紙の種類や製本形式などがほぼ同じもの)を見積り依頼される際に提示してみられたらいかがでしょうか。業者さんはあなたの出された本を制作上の見本本として位置づけます。特に見本本では、用紙の種類や製本形式などが特定されていますので、より正確な費用の見積りをしていただくことが可能となります。


     
    原稿未完成段階での見積り金額には何の訴求力も説得力もありません。単なる指標程度の認識を持って事にあたる必要があります。正確な見積り依頼は、原稿完成時点に改めて行なってください。


    PR

    【問い】
     ある出版社に自費出版の見積りを依頼したところ、約300万円という金額を呈示されました。金額もかさむので自動車ローンのような割賦支払いはできないものか聞いてみたところ、当社ではローンは扱っていないとのことでした。私としては、ローンにすることができないなら、支払いに無理が出ない分割払いとすることを希望しているのですが…。
     

    【答え】 費用の金額に応じた分割払いをしていくことが最善の選択です。


     確かに300万円という価格は、優に自動車が一台購入できる金額といえるでしょう。しかしおそらく、自費出版の制作を引き受けられる出版社・印刷会社等の中で、ローンによる割賦支払いに道を拓いている会社は皆無に等しいものと考えます。
     

     また、業者さんの中には、契約書の中で「見積り金額の全額前納」を条件とする会社もありますので、ローンどころの話ではなくなってしまいます。要は、依頼者の方にとって無理のない支払い計画を立てることがまず重要で、その計画に沿って、自費出版の仕事を引き受けてくれる会社と交渉をされていかれるのがいいでしょう。
     

     具体的には、費用の分割払いということになりますが、多くは2回分割払い(契約書の調印時に費用の半額を支払い、完成本の納品時に費用の残額を精算する方法)が一般的と言えるでしょう。しかし、作られる本によっては200万円を優に超えることもありますので、この場合は、最初に出されてくる初校ゲラの組み上がり時を第2回目の支払い時とする「全3回払い」の契約が最も合理的な支払い方法と言えるでしょう。


     契約書には、当然経費の支払方法や時期、回数についての取り決めが示されています。もし、あなたの考え方と大きくかけ離れた条件であれば、契約書を調印される前に交渉を重ねられるべきでしょう。

     

    【問い】
     インターネットを見ていたら、「オンデマンドで自費出版」というキャッチフレーズが目に飛び込んできました。私としては、趣味の本を200部くらい自費出版で作りたいと考えています。本の巻頭にはカラーの口絵を4頁くらいおいて、カバーも当然カラーにしたいのですが、オンデマンド印刷でも可能でしょうか…。
     

    【答え】 制作部数が200部前後であればいいでしょう。


     オンデマンド(on-demand)とは「要求に応じて・要求があり次第」という意味です。つまり「依頼者の方が必要とされる部数を必要な時に印刷・製本する」印刷出版形式ということになります。印刷会社が主に扱っているところから一般には「オンデマンド印刷」と呼ばれています。インターネットで業者さんを探される場合は、この用語を指定して検索してみてください。

     大学の先生が使われる講義録の場合を考えてみましょう。1年間を通して50人の学生に講義をするということであれば、講義録をPDFデータ化し業者さんに渡され、51部の講義録を作ってもらえば済んでしまいます。そして、学生さんに経費の等分負担(一部当たりの制作代金)を求めていけばいいことになるのですが、それでも現実は、一部当たり数千円程度の負担は出てしまうでしょう。
     

     また、本文印刷だけを廉価なオンデマンドで印刷し、カバーや口絵などのカラー部分は本格印刷にかけて、製本時に両者を合体させる「合体型オンデマンド」も広く利用されています。検討する価値は大いにあります。(虎の巻36-37p)

     
     オンデマンド印刷の場合は、1冊当たりの製作コスト×製作部数が費用の総額となります。したがって、本当に必要とされる部数+予備部数(5部程度)を製作依頼されていかれるのがいいでしょう。

    【問い】
     私の父の一周忌に合わせて、父が生前書きためていた遺稿と周囲の者の追悼文章を合わせて一冊の本にまとめる計画を立てました。地元の出版社に50冊の費用見積りをお願いしたところ、一冊当たり8000円くらいかかることが分かりました。法事の引き出物という感覚で考えています。もう少し安価に作る方法はないでしょうか。
     

    【答え】 本格印刷は断念され、簡易な印刷で作られることをお勧めします。


     少部数になればなるほど一冊当たりの制作コストが高騰するのは避けられないところです。それでも本格印刷に徹して作られたい方は上記のような金額になることを覚悟の上で作られたらいいと思います。反対に、出来るだけ経費をかけずに故人にまつわる記念誌を作られたい方は、ご自身やお身内の方の努力・協力を得ながら、次に述べる簡易な印刷方法を実践してみてください。
     

     集められた原稿をパソコンでデータ入力し、ワープロソフトを使ってページレイアウトしてください。そしてこのデータをPDFファイルにして両面印刷してもらえる出力サービス専門のお店に持参すればいいのです。本格的なものに近づけたい方は、街の洋紙店で書籍用紙(クリームキンマリ紙)を購入してお店に持参してください。そのお店で製本までしてもらえる場合はいいですが、印刷までということであれば、お近くの製本会社さんと交渉してみてください。
     

     書籍用紙を購入される際は、紙の目(タテ目とヨコ目)を間違えないようにしてください。間違えると、製本した後に本がよじれてしまうので、注意が必要です。

     
     簡易な印刷方法で本を作られる場合は、まずご自身やお身内の方が動かれることが必須の条件となります。何の努力もせずに費用だけを安価に済ませる方法などはありません。

    【問い】
     ある出版社と自費出版請負契約を結びました。担当者から「すぐに原稿を送ってほしい」と言われたため、私は「原稿の一部について、今後手直しの必要があるが、それでも送った方がいいか」と問い質しました。担当者も了解したため送ったのですが、ゲラの段階で、大幅な組み直しや組み換えが発生したため、その分の追加料金を請求されてしまいました。この追加料金を支払う必要はあるのでしょうか。
     

    【答え】 不完全な原稿を出されたあなたの責任となります。


     原稿の提出を担当者にせかされることは、現実の本作りにはよくあることです。もう少し待ってくれればもっと良い写真が手に入るというようなケースがそれに当たります。話が「写真数枚のこと」であれば、ほとんど問題はなく、追加料金の発生を意識することはないのですが、事が本全体にわたるような改変あるいは新規原稿の複雑な挿入方などを必要とする場合は、追加料金が深刻な問題となってしまいます。

     特に、専門書であるとか趣味嗜好本といった内容の本では、その道に精通されている方に原稿内容の点検・見直しを求められる場合が多いのですが、この見直しを原稿の段階でしっかりされておられれば、上記のような深刻な事態にはならないのです。
     

     不完全な原稿を相手方の業者さんに渡してしまえば、不完全であることを知っていた者の責任が第一義に問われてしまいます。それを担当者が了解していたとしても「大幅な組み替えが起こるとは考えていなかった」と言われてしまえば、万事窮す。
     

     こうならないためにも、不完全な原稿を出版社に渡すことだけは避けられた方が賢明です。

     
     相談交渉の場で、あなたの納品希望日(本の完成時)も業者さんから聞かれるでしょう。その制作期間に余裕があれば、業者さんも不完全な状態の原稿の送付を求めることもしないと思います。

    【問い】
     出版社の方と自費出版の相談をした際、「ところで、原稿は完全原稿になっているんでしょうね。」と言われて、ハタと困ってしまいました。原稿はそれなりに書いたつもりですが、"完全"と言われてしまうと全く自信がありません。出版社の方が考えておられる完全原稿とはどういう原稿のことを言うのでしょうか。
     

    【答え】 主題がはっきりしていて、目次がしっかり作ってある原稿のことです。


     完全原稿とは言うまでもなく、これから本にしようとする上での素材(文字原稿に加えて、文字以外の原稿、例えば写真や図版などを入れられる場合は、そのネガ・版下も含みます。これらを業者さんへのデータ持ち込みとする場合は、文字データ及び画像データが必要となります。)が現実にできあがっていて、今後大幅な変更が生じない状態の原稿のことを指しています。
     

     「原稿を完全なものにすることなどできない」と考える人もおられるかも知れませんが、細かい用語の選択や表記・表現法に至るまでしっかりとしたものにしなければ完全原稿とは言えないと規定してしまえば、誰しも原稿など出せなくなってしまいます。しかし、ご安心下さい。ここで言うところの完全原稿とはそれほど厳格なものではないのです。
     

     本の主題(テーマ)を背骨と考えれば、目次は肋骨群を意味します。この大切な背骨がどこかで消えてしまったり、肋骨の何本かが制作の途中で入れ換えられたりするようなことがあれば、それは、完全な原稿ではなかったということになるのです。

     
     完全原稿とは言っても、最初に渡される段階で入っていなくてもいい原稿もあるのです。例えば、「あとがき」「索引」「推薦者の序文」などがそれに当たります。ゲラの進行にあわせて出していけばいいのです。

    【問い】
     私はこれまで400字詰めの原稿用紙に書いてきました。相談に乗ってくれた出版社の方から「書き原稿ではデータ入力費用がかかるので、パソコンを使ってデータ・ファイルにしておいた方がいい」と勧められました。パソコンではインターネットを時々するだけなので、大量の文字を打ったことがありません。
     

    【答え】 制作費用の減価と原稿の見直しにメリットがあります。


     原稿には、手書き原稿と入力原稿があります。ワープロが普及し始めた1980年代後半頃より、原稿をプリントした形で渡される方も増えてきました。手書き原稿の場合は、出版社等で文字データの入力作業を行い、同時に文字校正も行いますので、これらの料金が課金されてくることになります。経済的に収めようと思われるのであれば、パソコンでの文字データ入力をしておかれた方がいいでしょう。
     

     文字データ入力された場合は、プリントを出され、原稿の内容を慎重に推敲してみてください。手書きの状態とは違って、本格的な活字で原稿を読み進めてみると、これまで気づかなかった点や書き足りない点などが浮かび上がってくるものです。
     

     また、出版社に対して原稿をデータで渡される場合は、必ず最終稿のプリントを付けるようにしてください。出版社では、あなたから提供されたデータをいったんテキストデータに変換し、ページ編集ソフトウェアに流し込みます。この際、原稿中に外字や特殊記号などがあった場合は文字化けを起こしてしまうため、その精確な復元を図るうえで最終稿のプリントが必要となるのです。


     ワードプロセッサでのデータ入力は、現実的に、パソコンとの互換性を持たせることが困難なケースが多いため、編集用のデータとして使えないことがあります。したがって、原稿を電子データ化される場合は、必ずパソコンで入力するようにしてください。パソコンのOS環境は、ウインドウズであってもマッキントッシュであっても構いません。
     

    【問い】
     現在、自費出版する本の原稿の最終段階に来ています。会社員時代は会社の求めに応じて報告書のような機械的な文章ばかり書いていたため、今回、自費出版する原稿についても自信が持てません。どうしたら読む人を疲れさせないすっきりした原稿にすることができるのでしょうか。
     

    【答え】 ほんとうに書きたいことを丁寧に記述してみることです。


     人にはそれぞれ個性があり、文章で言えば「文体」というものがそれに当たります。意識するしないに関わらず、書いている文字の運びにその人なりの文体の味が自然とにじみ出てくるものです。うまい文章を書こうと意識するあまり、無意識のうちに文体を壊してしまっていることもあります。これは同時に、本の中からあなたご自身の存在も消去してしまうことにも繋がるのです。
     

     原稿の中に「ここだけは自分しか書けない」という箇所があれば、それは、一気に書き上げてあるものと疑ってかかったほうがいいでしょう。書こうとする意欲が先行し、十分な推敲をすることなく、文章が粗削りになっている場合が多いのです。
     

     原稿をすっきりしたものにしたいと思われるのであれば、あなたの身近におられる方に原稿を読んでいただき意見を求められることが早道です。つまり、その方々を想定読者として位置づけて、出された意見や批判を真摯に受け止められることが大切です。時間に余裕のある方であれば、何度でも原稿を読み返し、時には声を出して朗読されるのもいいでしょう。しっかり時間をかけて推敲を重ねてみてください。

      
      (1) 「あの・その・この」など、不要な関係代名詞を極力省いてみる
      (2) 接続詞を極力省き、何行にもわたる長文は改行を試みる
      (3) 重複している文節を思いきって省き、文章からくどさを取り除く
      (4) 助詞ひとつを取り替えるだけでも文章が生き返ってくる

    【問い】
     私の友人が地元の出版社から自費出版で本を出しました。定価も付けたので一部の書店で販売しているそうです。私の場合は、販売する気持ちは全くなく、非売品扱いで行こうと思います。お金もかけられないので、パソコンでテキスト入力もし、画像データも自力で作りました。この場合、どこに仕事を依頼したらいいでしょうか。
     

    【答え】 出版社ではなく、制作実績のある印刷会社にご相談ください。


     本に定価を付けず書店流通も考えない、いわば「非売品扱いの本」として制作していこうと考えられていて、かつ、編集作業が終わっているものであれば、出版物の制作を引き受けてくれるお近くの印刷会社にまずご相談されることをお勧めします。

     出版社をはじめとして制作を引き受ける各事業体に仕事を依頼されても、最終的には印刷会社にその仕事は回されてくることになるわけですから、価格的な面では負担が重くなっていくことは当然の理屈です。
     したがってあなたの書かれた原稿をほぼそのままの形で印刷化・出版化されたい場合であれば、迷われることなく、自費出版物の制作を請け負っていただける印刷会社にまず相談をされて、安価に制作されていかれることが、最善の業者選択と言えます。

     しかし一方、原稿内容に自信が持てず、本の構成(目次の展開・見出しの立て方など)について出版・編集のプロに目を通してもらいたいという考えを持っておられる場合であれば、価格が多少アップすることを承知の上で、出版社も業者選択の視野に入れて考えていかれればよろしいでしょう。(虎の巻25-26p参照)

      
     あえて書くまでもないことですが、出版社というところは未編集状態の原稿を本にしていくことを仕事としているわけですから、すでに編集が終わっているものを持ち込まれても意味をなさないということです。

    【問い】
     会社に出入りしていた印刷会社の営業マン氏に「自費出版の仕事も扱ってもらえるのか」と尋ねたところ、彼は「ウチの会社は伝票や帳票類の印刷が専門なので、無理でしょう」という答えが返ってきました。できれば地元の印刷会社に自費出版の仕事をお願いしていきたいと考えていますが、どうして探したらいいでしょうか…。
     

    【答え】 比較的規模の大きな印刷会社が自費出版の仕事を扱います。


     印刷会社が出版物制作の最前線基地であるとはいっても、看板に「○○印刷」とあれば、どの印刷会社でも出版物の制作を引き受けてもらえるとは限らないのです。印刷会社はそれぞれが得意とする仕事に応じた印刷機などを置いているため、出版物の印刷に対応する印刷機を持たない印刷会社では無理ということになります。たとえ自費出版制作の仕事を引き受けられても、対応可能な印刷会社へ外注委託されてしまうでしょう。
     

     印刷会社には、その規模に応じて仕事をこなしていくテリトリー(業務取扱い分野)がすでにできていて、例えば、チラシ・カタログ等の広告機材の制作を専門に扱うところ、あるいはカレンダー等の色物・グラビア系印刷を得意とする会社など、その態様は様々なのです。書籍印刷は「頁物」と呼ばれ、規模的にみて比較的大きな印刷会社が取り扱うことになります。(虎の巻24p参照)
     

     印刷会社を探される場合は、インターネット検索で「自費出版 印刷会社 ○○○」と入力してください。○○○は県庁所在地クラスの地名を当てて下さい。

      
     出版社の制作担当者に匹敵する方が、印刷会社では「営業担当者」となります。印刷会社に仕事を依頼していく場合は全て営業担当者の考え方・動き方次第で 決まります。

    【問い】
     自費出版の仕事を引き受けてくれそうな地元の出版社や印刷会社にコンタクトを3社ほど取ったのですが、価格的な面で問題があり、結論先送りの状態にしてあります。そこで、インターネット上で業者を探そうと20社ほどのホームページを見ました。価格的には格段と安価な会社もあるのですが、大丈夫でしょうか。
     

    【答え】 メールでの対応をいとわない会社であるかが決め手です。


     価格の安さだけで業者を選択していくことは控えられた方が得策です。当然、価格表として提示されている金額は、制作に関わる基本料金(最低料金)であって、あなたの原稿内容、なかんずく制作難易度に応じた追加料金の発生も意識しておかなければいけません。価格が安くできることにはそれなりの理由があるのであって、作ってしまった後に「価格が安かったのだから」とならないように気をつけてください。
     

     インターネットは顔が見えないと言われますが、このことはあなただけに言えるのではなくて、相手方の業者さんについても同じことが言えるのです。地元の業者さんのように顔を見合わせて交渉することはできませんが、その分、リアル取引とは違った緊張感が生まれていることになります。そしてその確認手段が多くの場合、インターネットメールを使ったやり取りということになるのです。
     

     誠実な会社であればあるほど、あなたからの問いかけに対して、きめ細かいメールでの対応をされるものです。たとえ交渉段階であっても、相手方からのメールの内容に重要な事柄が含まれていれば、専用フォルダを作って管理していくことをお勧めします。

      
     インターネットで自費出版の仕事を引き受けられる印刷会社さんのホームページには、あなたの出版条件を入力すれば、瞬時に見積り価格を知ることができる仕掛けも用意されています。その会社に仕事をお願いするしないに関わらず、経費の輪郭を知るという点で、大変参考になります。

    【問い】
     私の高校時代の先輩が地元の出版社から本を出しました。私もこれまでに書きためた原稿や写真を一冊の本にしたいと考えていたので、早速、先輩に連絡を取り、同じ出版社の制作担当者と会うことになりました。彼は私の考えを聞こうとする態度ではなく、何か決まった枠の中で話をまとめようとします。それが少し不安です…。

    【答え】 コネクションの効果は、交渉一日目だけのものと割り切ってください。


     ご自身の力だけで業者さんを探される方も実際におられますが、ほとんどの方はお知り合いの方からの情報や紹介を頼りに業者さんと交渉を始めることが多いのです。「あの出版社の部長を知っている」とか「あの出版社で本を出した人を知っている」というものです。しかし、ここで気をつけなければならないことは、コネクションや紹介者があることの有利さは自費出版交渉を始める第一日目の効果にとどまるということです。
     

     確かに、出版社というところは弁護士さんの事務所と同じで敷居が高く感じるものです。コネクションや紹介者がいるということは、その敷居を少しばかり低くするくらいの効果はあるのですが、いったん交渉事が始まってしまえば、コネの有る無しに関わらず、あなたなりの判断を求められるのは、飛び込みで相談に来られた方と全く同じです。
     

     たとえ紹介者のいる交渉事ではあっても、本作りに対する考え方や費用見積りの問題で大幅な意識の違いを感じられた場合は、交渉を即座に打ち切られるべきでしょう。間違っても、「一社即決の愚」を犯すことがあってはなりません。業者さんの数は無数にあるわけですから、あなたにとって信頼のおける業者さんを辛抱強く探し続けることが大切です。

      
     どこを切っても同じ顔が出てくる昔懐かしい飴菓子を譬えに使って恐縮ですが、それと同じように、安易・安直な姿勢で本作りという仕事を考えているのか、否、それとは反対に、たとえ数ヶ月から半年程度のお付き合いであるといっても、依頼者であるあなたの本作りに対する心情を察しつつ、しっかりとした本に仕上げていこうとする業者さんであるのか等々、いろいろな側面から質問・疑問をぶつけて行きながら印刷会社や出版社の反応を確かめていかれることです。

    【問い】
     長年にわたり書きためてきた原稿がやっと完成したため、自費出版を引き受けてくれそうな出版社を探し、アポイントを取ろうとしたのですが、相手方の出版社の方に「そちらのご都合の良い日に伺います」と話を向けられたため、困ってしまいました。家族にも話していないことなので、できれば直接出向いて交渉したいのですが…。
     

    【答え】 相談交渉や契約の調印は、相談される会社内で行うべきです。


     出版社を訪問することには、次にあげる3つのメリットがあります。その第一は、会社の状況がご自身の目で確認できることです。働いている人の動きや応接の仕方など本作りをする上での基礎的環境条件を直に見ることができることです。
     

     そして第二のメリット。かなり突っ込んだ話になった場合、応接する担当者の判断でははっきりとした結論が出せないことがしばしば起こるものです。このような場合、会社での相談であれば、責任ある直属の上司に相談に加わってもらうこともできますし、業者さんとしても、もう一人新しい人物を出すことによって、話の幅が広げられるという利点もあるでしょう。
     

     第三のメリットが最も重要です。それは、あなたが作りたいと考えている本が、その会社が過去に作った本の中にあるかを確認できることです。内容や作り方において、あなたの要望に沿った本を見つけることができれば、その会社に依頼していこうという気持ちも増幅してくることでしょう。社外での相談であれば、かなり限定的・感覚的なものとなります。時間が許される限り、努めて訪問するように心掛けた方がいいでしょう。

      
     お互いの場所が離れている場合は、そのどちらかが毎回相手方を訪問するというのは大変なことです。業者さんが動かれる場合であれば、その分の経費は付けられていきますが、この問題は相談交渉の段階でしっかり話し合っておきましょう。

    【問い】
     何年か前にある出版社に自費出版の相談に行きました。当時は未だ在職していたため、勤務先で使っていた名刺を差し出したのですが、相談自体は価格の問題で大きな開きを感じたため、お断りしました。しかしその後、何回かにわたり営業の電話をかけられ、迷惑至極でした。この場合、個人情報は知らせなくてもいいのでしょうか。
     

    【答え】 相談の段階では、あなたの個人情報を出される必要はありません。


     相談交渉の最初に行われるのが「お互いの名刺交換」です。この際、もしあなたが勤務先を定年退職されていて、現在名刺の持ち合わせがない場合でも、改めて個人用の名刺を作られる必要はありません。さらに、現在現役の方であっても、勤務先の住所・電話番号などの個人情報を相手方の業者さんに知らせたくないということであれば、業者さんが名刺を差し出された後に、「名刺の持ち合わせがありません。××市から来ました○○です」と軽く会釈されるだけで済ませるのです。
     

     業者さんとしては、あなたからの依頼のあった自費出版に関する見積書の送付先として、あなたのご自宅なり勤務先なりの住所等が必要になるわけですが、あなたとしては以前の出版社との交渉で経験されている通り、金額等に大きな開きがあった場合には、今後その会社からの営業コンタクトは一切求められないでしょう。
     

     したがって、見積書の送付は丁重にお断りし、改めて訪問させていただくということにされればいいでしょう。送られてきた見積書を見ても費用の総額を知るだけですので、訪問して見積書の詳しい説明方を受けられた方が得策です。

     
     たとえ住所・電話番号等の個人情報を相手方の業者さんに開示された方であっても、「何時から何時までは自宅(あるいは勤務先等)への電話は控えて欲しい」といった要望は伝えておくべきです。

    【問い】
     会社を経営して40年になるのを機会に、会社の歴史を本として遺したいと考えるようになりました。しかし、私は仕事一辺倒できたため、仕事以外のことはほとんど興味関心もなく、本にまつわる細かい話は特に苦手です。そこで、相談に行く際、古くからの友人を一人帯同させてもよろしいでしょうか。
     

    【答え】 ご家族や友人の方を帯同されることは一向に問題ありません。


     自費出版はとりわけ個人的色彩を帯びた一大事業ですが、こと出版相談の場となれば、そこは、出版に絡む用語が頻繁に飛び交う場となります。出版ということにほとんど知識を持たれないで一人でその場にいることほど苦痛なことはありません。こんな時、お身内や友人の方がお一人でも同席しておられれば、非常に心強いのです。
     

     お二人で伺えば、口は二つ、目と耳は四つ。「聞いた聞かない・言った言わない」は話し合いに付き物ですが、できれはそういうことは無くしたいと考えるのも人情です。人に付き添ってもらうという負い目にも似た感情は、この際きっぱりと捨てられた方がいいでしょう。
     

     相手方の業者さんにしても、依頼者の方と単独で交渉されて、あいまいな認識を持たれたまま相談を終わらせてしまうより、複数の関係者の方に説明して分かってもらった方が合理的ですし、その分説明にも力が入るというものです。いずれにせよ、今後の展開次第では、ご家族や社員の方が電話を受けられることもあるわけですから、事情に通じた方が一人でも多くおられた方がいいのです。

      
     一度でも自費出版を経験された方に帯同してもらえば心強いと思われるかも知れませんが、そうとばかりは言い切れません。生半可な知識・不十分な知識は却って相談の場を混乱させてしまうからです。

    カレンダー
    07 2016/08 09
    S M T W T F S
    1 2 3 4 5 6
    7 8 9 10 11 12 13
    14 15 16 17 18 19 20
    21 22 23 24 25 26 27
    28 29 30 31
    カテゴリー
    フリーエリア
    最新CM
    [11/23 Canada Goose]
    最新TB
    プロフィール
    HN:
    へぼ名人
    性別:
    男性
    職業:
    書籍編集者
    趣味:
    古書散策
    自己紹介:
    出版社勤務を経て、平成3年、近未来社を創業。平成8年、名古屋商工会議所会員。

    ◆自費出版のご相談◆
     ℡ 052-774-9639
    book-do@kinmiraisha.com
    http://www.h5.dion.ne.jp/~kin2/


    【著書】
     これからの自費出版
        〔虎の巻〕

    【書籍取次】
    地方・小出版流通センター
    バーコード
    ブログ内検索
    P R
    カウンター
    Script:Ninja Blog  Design by:タイムカプセル
    忍者ブログ [PR]